ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

銀行ってのはろくな仕事しないな


今日は知ってる人には当たり前なんだけど、
知らない人には結構驚きの役に立つ為替の話。
 
今回ケニアに来る際に、キャッシュで10万円と170ドル持ってきた。
空港で170ドルはすべてケニアシリングに変えて、10万円のうち、
4万円ほど町の銀行ではないけどそこまでうさん臭くもない両替屋で変えた。
また、日本円を両替できる所は少ないので、両替する前に、ATMでVISAを使って10000シリング引き下ろした。
 
両替屋では40000JPYは32000KESになった。1JPY=0.8KESである。
ATMでは10000KESは11520JPYだった。1JPY=0.868KESである。
そしてネットで為替レートを調べると1JPY=0.8923KESである。(2013年8月31日現在)
ところで、ATMは手数料210JPY取られているので、それを差し引くと1JPY=0.884KES
となり、かなり実効の為替レートに近づく。
 
実際にはキャッシングなので年18%くらいの金利を取られる。日割り計算で、50日後に返済すると仮定すると2.5%ほど取られる。ちょっと手続して繰り上げ返済すればこの金利は半分くらいにはなるだろう。
金利を考慮しても、4%ほどは両替屋よりお得で、オフィシャルな銀行で変えるとレートはもっと悪い。今回のように2か月の滞在で、使う金額も10万円単位になってくると数%の差の為替レートはばかにならない。
 
上の記事は、若干FX業者のステマっぽい記事だが、それでも事実に基づいて記載されており、空港でドル円やユーロ円を両替しようと思うとそもそもドル円だとビットオファースプレッド(売値と買値の差)が5円くらいある。これはドル円が1ドル80円くらいの時の話なので、両替するだけで資産の6%くらいが吹き飛ぶわけだ。
ちなみに上の記事は20万円をユーロに変えるのに銀行を使うと6000円取られるが、
FXのサービス使うと500円くらいで済むという内容。
 
つまり、最強の海外生活手段はクレジットカードを使える店ではひたすらカードを使い続け(金利が発生しない1括か2回払いで)、必要な小銭はATMでキャッシング。クレジット決済なら一括か2回払いまでは金利はかからず、1%強の為替手数料を取られるだけなのでかなり安い。
キャッシングだとこれにATM手数料と実質借り入れのため金利がつくのでちょっと高い。そして現金を両替するなどやってはならない。少なくとも、両替する際は実効の為替レートを調べながら自分がどれだけボラれているのかを噛みしめながら両替しよう。
 
 
思い返せば初めて海外に行った大学1年生の夏。行先はインドだったのだが、
インドでは日本円はあまり両替できないからと必要な金額を全部成田でドルに換えて、さらにそれを現地でルピーに帰るという二重為替を行っていた。手数料を計算するのも恐ろしい。リキシャー(インドのタクシー的な乗り物)の運転手相手に10円単位の値切り交渉をしておきながら、1000円単位で銀行の養分になっていたとは悲しい話である。
また、トランジットの香港ではUSDを使うために多少ドルを手元に残しておかなければならず、結果としてルピーやドルの端数が余っていた。
何の疑問も持たずにこんな旅行をしていた自分の情弱ぶりに悲しくなるが、それよりも大学生活を経てお金にうるさくなったと言えるのかもしれない。
 
しかしながらVISAってすごいよね。円やドルなどのリアル通貨に基づいているとはいえ、ある意味世界通貨と言えるのかもしれない。というかVISAがこれくらいのレートで頑張ってるのになぜリアルマネーの両替はあれだけ手数料が高いのか。
半沢直樹を見ていると彼らは金儲けではなく行内での政治に大部分の労働時間を割いているようなのでそのせいかもしれない。ところで、今の家はネットが遅いのでこのままでは今週の半沢直樹を見れない‥何とかしなくては。ロスジェネの逆襲はさっそくkindle版が出てたので購入しました。便利な時代だ。