ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ITリテラシーが低い弊害

GWにアナと雪の女王を見てきた。会社的にはスパイダーマンを見たいのはやまやまだが、競合分析のためにあえてアナと雪の女王にした。決してスパイダーマンに興味がないわけではない。

TOHOシネマに行ったのだが、あまりの人出に驚いた。僕は映画館に映画を見に行く時は必ずネットで席まで取って、クレジットで決済して行く。そうしなければいい席が取れないし、だいたい当日行ってからだと席が空いているかも上映時間も分からない。まして人と行くならなおさらそんな行き当たりばったりなことは出来ない。

そんなわけで今回も予約して行ったのだが、案の定満席で驚いた。しかし何に驚いたって、自動発券機が混雑しているのだ。列に並んで他の人を観察していたのだが、どうやら僕のように事前予約して発券だけという人は手際が良いのだが、そこで今からチケットを買って、もたもたと現金で支払っている人がいるので時間がかかっているのだ!

いったい彼らは何を考えているのだろうか?当日たまたま映画館の近くを歩いていて急に映画を見たくなったのだろうか?

当然だが、すぐの会は満席で買えないので数時間後の回のチケットを買うことになる。彼らはそれまで何をするのだろう、一度家に帰るのか?それですら予約でいい席は埋まっており、ちょっと微妙な席になるだろう。

思うのだが彼らは映画館のチケットを買うという高校生でも知っている程度のITリテラシーが欠けているために、わざわざ映画館まで赴かなくてはならず、その上時間も後の微妙な席で見るというハメになっている。それだけならまだしも、彼らが発券機でもたつくために他の事前予約した人まで待ち時間が増え、映画館が混雑するという弊害が生まれている。

結論としては次の2点に要約できるだろう。
リテラシーの低い人は本人は気づいていないのかもしれないが損害を蒙っている。
・そうした人のせいでリテラシーの高い人も損害を蒙っている。

過疎っている映画なら問題なかろうが、今回のケースなら顕著である。これは何も映画に限らず様々な分野に言えることで、例えば役所や駅なども多くは電子化してオンラインで済ませることで双方のコストを削減できることが多いにも関わらず、そうした知識のない人を相手にするために人が雇われ、コストが増え、そのコストは消費者が負担させられるわけである。誰も得しない。もはやITリテラシーが低いということは罪だろう。例えて言うなら、シートベルトをしない運転手が事故で死ぬことで自動車事故の死亡率が上がり、自動車保険の価格が引き上げられ、善良なドライバーが彼らの保険料まで負担しているのと同じ構図だ。

というわけで、ITリテラシーが低い人は自分が困るだけで人に迷惑かけてないしいいでしょと思うのではなく、まずは自分が社会のコストになっていると自覚していただいた上で、それを改善しようとするなり、開き直るなりしてもらいたいと思った次第である。