ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ジャパゾン(笑)

最近俗っぽい話ばかりだったので今日は真面目なエントリー。
 
 
日本のリアル書店と電子書店、電子書籍リーダーの企業が組んでamazonに対抗するらしい。
電子書籍販売推進コンソーシアム」を設置して、紀伊國屋などの書店の店頭で電子書籍を販売する計画とのこと。要は店頭で買う電子書籍ということで、どこでも買えるというメリットを書店の生き残りのために捨てたゴミのような戦略だ。ソニーも電子書籍リーダーを作る会社としてこの企画に参加しているらしい、恥ずかしすぎる(笑)
 
あまりに頭の悪い戦略で、案の定ネットでは非難囂々である、非難というか嘲笑だが。そこで、どうしてこんな頭の悪い計画が作られてしまったのか考えてみた。
まず、書店の立場はわかりやすい。彼らはとにかくリアル書店に来る人が減っているので、それの原因を考えた。そうだ電子書籍を買っているからだ⇒じゃあ書店で電子書籍を売ろう!というものだ。頭が悪いにもほどがあるが、まあ書店に来る人を増やしたいという狙いは分かる。
楽天やソニーからすれば販売チャネルが増えるというのがメリットだ。問題はこの店頭販売に対応するコストをペイできるかどうかなのだが、どうなんだろう。店頭で決済、カードに書いてある番号で書籍をダウンロード、みたいな仕組みを作るらしいのでそれなりのコストを強いられるはずで、正直あまりコストを上回るリターンがあるとは思えない。
結局頭が悪い書店の戦略につきあわされてるようにしか見えないが、驚いたのがソニーのような古い製造業はともかく楽天のような企業までがこんなユーザを見ていないクソ施策につきあわされているということだ。つまり、ここから考えられるのは僕が思っている以上にこの施策に対する電子書籍リーダー制作企業のコストは低く、まあやらないよりはマシというスタンスなのか、もしくは楽天といえども意外と書店(とそのバック)が持つ力には逆らえないということだ。後者の気がするが。
 
どんな圧力が働いたのか、頭が狂ったのか知らないが、koboとかソニーリーダーがkindleに対抗しよう思うのなら組む相手は書店ではないし、むしろ彼らを切り捨てないとamazonには勝てないだろう。そして僕は今日もamazonで買い物を続ける。