ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ラジオってオールドメディアなのか

ミュージックソンという企画があって、毎年ニッポン放送がクリスマスに24時間ラジオのようなものをやるのだが、今年はそのメインパーソナリティがAKBの高橋みなみで、ちょいちょいAKBのメンバーが出てたりした。
ミュージックソンが、目が見えない人のために番組放送中に寄付を募って、集まったお金を寄付するという主旨の企画で、音が鳴る信号機とか、ああいうところにお金は使われるらしい。
 
それ自体は結構な取り組みで、批判しようという気など毛頭ないし、なんなら寄付しても良いかなくらいの気持ちだったのだが、寄付の方法が非常に不可思議だった。まず、番組中でも寄付の方法は多少アナウンスされるのだが、とにかく指定の番号に電話をかけろ、そうしたらオペレーターが案内するから、と何度も告げられる。これって異常じゃない?普通具体的な方法はホームページをチェックしてくださいじゃん、いやもちろんホームページにも書いてあるのだが、それを電話しろって…
 
また、寄付の方法は直接有楽町まで行って渡すという方法以外に、銀行振り込み、現金書留、JCBが使える。振り込みはメガバンクなど一部のものなら手数料がかからず、JCBもクレジットなのでもちろんかからないだろう。しかし現金書留って…手数料高い、窓口に行く手間がかかるなどデメリットしかない方法にしか思えないのだが…
 
これを見てラジオってやっぱりオールドメディアというか、聞いてる人ってやっぱりスマホはおろかパソコンすら使いこなさない層が多いのだろうなと思ってしまった。クレジットをJCBにしか対応しない一方で、現金書留をわざわざ用意するってひどすぎる…
 
もちろん、クレジットは少額決済は好まれないしコストがかかる。JCBもスポンサーだったから協力しているようだ。ただ、今時クレジットとかpaypalでもないと寄付したいと思っても振り込みだけですって言われた瞬間やる気がなくなるわ。1000円以上の寄付のみクレジットも可にするとかさ。だいたい現場で小銭を寄付する人はともかく、振り込みやクレジットを使う人なら最低1000円くらいは寄付するだろうし。ラジオを聞く層に高齢者が多く、そこに対応する気持ちは分かるが、クレジット用意しないとかあり得ないし、しかもオペレーターが案内するのでとりあえず電話してくださいもひどすぎる。どんな無駄な金使うんだよ、公共事業かよ。
 
僕はラジオradikoというアプリで聞いていて、そのアプリの画面内にたとえばオールナイトニッポンなら#ANNのつぶやきが投稿されるなどインターネット時代にも対応しようとしている良いメディアだと思っている。パーソナリティがこうしたtwitterの投稿見て番組内で拾ったりというわずかな双方向性を実現している番組もあるのだ。
ミュージックソンもやるなら徹底的にSNSを駆使した方が間違いなく寄付はたまるし、というかパーソナリティにAKBを起用してるといっても、AKBサイドが関わっているのはせいぜい台本ぐらいでこうしたマーケティングとか運営には一切関わっていないんだろうな、残念なことだ。