ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

コミットメント

本格的に仕事が始まりました。同時に完全フリーである意味jobless
今回はちょっとMUYOGの事業について細かく説明してから僕の与えられたミッションを説明して、最後にちょっとインターンの目標について書く。
 
まずMUYOGの事業の中核はEducationである。
ネカフェやったり、ゴミ集めしたりしているが、それらは金儲けの手段であり、一番やりたいのは教育らしい。
教育の中でも考えているのは4つある。
1.Community library
2.Food feeding program
3.Day care center
4.Sponsership for students
 
Community library
図書館。ただ、本を読むというよりは勉強スペースという感じ。
教材をそろえて、子供たちが勉強する環境にしたいらしい。
こちらでは家は狭く、子供も居てうるさくて、あまり家が勉強に向いた環境ではないとのこと。
だから、学校が終わった後で、この図書館に来てもらって、子供が勉強できるようにしたいらしい。
 
Food feeding program
給食みたいなもんですね。
ケニアでは初等教育は無料である、教材とかで金かかるけど。だからほかのアフリカの国と比較すると結構な数がちゃんと教育を受けている。でもドロップアウトしてしまう生徒も多いらしい。その理由は食料がないから。つまり、食べるものがないのでお金を稼がなければならず、そして時間がなくなり学校に行かなくなるとのこと。Food feeding programで目指してるのは、まず朝ご飯を与えてそこでランチボックスを渡す。そして昼とは学校でランチボックスを食べてもらって、帰りにランチボックスを洗って、図書館で勉強、というサイクル。確かにうまくいけばすばらしいだろう。
 
Day care center
保育所。小学生以下の子供を預かる施設。基本的には50KESが相場らしいが、それを25KESでやりたいらしい。
これは両親らが仕事やら何やらに専念できるように、かつ子供を集めてちょっと教育したり、
後一応お金取るので金儲けも含む。
 
Sponsership for students
奨学金。初等教育は無料だが、その先はお金がかかるので、そこで学校に行くのをやめてしまう子も多いらしい。
 
1,2はほぼ計画段階で何もできていない。
3はやり始めた?近くにあるとか言ってたけど、見たことないからよくわからん。
4はみんなのお金集めて過去に二人くらいにやったことあるらしいけどそれだけ。
 
要するになにやるにも金がないんだよ!!ってことらしい。
そして僕に言い渡されたミッションはファンドレイズ。非常にシンプルだ。
 
この夏のインターン参加予定者を対象にした合宿が開かれたときのこと。
コンテンツの一つに、実際にインターンに参加した人たちの情報を聞きながら、彼らのケースにおいて自分ならどのように動くか、アクションプランを練ろうというものがあった。僕のチームは奇しくもケニアにおけるNGOのケースがお題であった。
このNGOにおける問題はお金がないことであり、まずはお金を得ることが必要だというプレゼンをした。資金調達手段自体は多少お粗末だったが、コンペ形式で優勝を確信していたのに優勝できず、まあ言ってることはわかるけど難しいよねという一蹴された。
 
悔しかった。
はっきり言って手抜きの準備で有り、詰めるべき箇所も多数あったが、そんなものはいいわけでしかなく、ただ負けたという事実、そして自分のプランが否定されたのが悔しかった。
 
だから僕はこのファンドレイズを成功させなければならない。
それはお世話になっているNGOのためでもあり、このスラムのためでもあり、
子供たちのためでもある。しかしそれ以上にこれは自分の名誉のための戦いなのである。
僕は給料をもらっているわけでもなく、ファンドレイズの成功に対してコミットする
理由は何もない。仕事を放り出して旅行に行ってるインターン生なんていくらでもいる。
ただこれはプライドの問題ないなのだ。敗北は許されない。
僕は必ずファンドレイズを成功させる。