ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

Microsoftのノキア買収について

今日はケニアそんなに関係ない話。
 
 
Microsoftがノキアの携帯事業を買収するというちょっと驚きのニュース。
僕が来年から働くソニーにとってXperiaは何とも成功してほしいと思っている製品の一つで有り、少なくとも4kテレビよりは可能性を感じるのでこの界隈にはアンテナ張っているのだがこれには驚いた。
 
ケニアでは全体の何割くらいがスマホなのかは知らないけど、そこそこスマホは普及している。そしてそのほとんどがサムスン。フィーチャーフォンに関しては、こちらもサムスンが強いがまだまだノキアもがんばっているという印象。数年前は途上国なんてどこもノキアばっかりだったことを考えると本当に最近のサムスンはすごい。
ちなみに弊社もXperiaがんばって売ってます。ただいかんせん僕の生活圏はスラムなので使ってる人を見ることはない。
 
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ケニアでがんばるソニー。ちなみに左の青い店はサムスン
 
 
 
今世界で最強のスマホといえばまあiPhoneといっても差し支えないだろう。
iPhoneの何がすごいとかはいろんな人が分析しているけど、やっぱりiPhoneiOSというハードとソフトの両方を手がけて動作を最適化してることだろう。iPhoneよりスペックの高いスマホなんていくらでもあるわけですよ、でも売れない。
だからグーグルもMotorola買収してついに自分でハードも作り出したわけで、
スマホの世界というのは変化も早く、もはや自分でハードからソフトまで抱えて一気通貫で作らなければ売れるものは作れないというのが最近の世界の趨勢で、そして
もともとWindows Phoneで提携してたこともあり、Microsoftの買収は自然と言えば自然。
アナリストのレポートなどを見ていると、ノキアもMicrosoftもスマホ市場の敗者で有り、負け組同士が組んでどうなるか見物だね(笑)的な見方が多いようで、確かに
MicrosoftはSurfaceの売れ行きもいまいちとハードの世界では苦労している。
個人的にはあまり成功するとも思えない一方で、撤退しないのならこれ以外には手がないという、ある種の博打であると思える。
 
しかし、Microsoftはノキアの何がほしかったのだろうか?
ブランド?ハード製造ノウハウ?途上国でのシェア?
たとえばアップルはフォックスコンとか使って作ってるわけで、自分で工場という巨大なアセット抱えてるわけではない。
ってかたぶんノキアもそういうところで作ってるよね。となると、ハードからソフトまで一気通貫で作るというコンセプトはわかるのだが、それにノキア必要だったの?って部分がどうしても気になる。
冒頭にも書いたけど、ノキアはかつて途上国ではすごいシェアだったのにそれがサムスンなどに取って代わられるのは時間はかからなかった。仮に今のノキアのブランド力が途上国など一部の地域で光り輝いているとしても、魅力的な機種を作らない限りすぐに取って代わられちゃうんだよね。携帯の機種ってのはスイッチングコストがゼロに等しく、少なくとも機器メーカーには顧客を囲い込むのが難しい。
日本だとキャリアががんばって囲い込もうとするが、機器メーカーはつらいのと同様。
 
というわけでわざわざノキア買う必要ないんじゃないかなーとは思いつつも、7130億円とか思いの外安いのね。
まあそれで特許とか、時期CEOなどい人材買えるなら悪くないのかな。
 
しかしこんだけ競争激しくてXperiaは大丈夫だろうか…