ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

どんなバリュー出すのか


この前書いたとおり、ファンドレイズがんばります。
僕がやりたいって言ったら、じゃあがんばれって感じで任されたこの仕事。
今この組織にはお金が必要だと考えたから、そして自分にできることは
お金を稼ぐことだから、そう判断して僕はファンドレイズやりたいと言った。
 
そもそもインターンにこの組織は何を求めているのだろうか?
また、何をするのがこの組織のためになるのだろうか?
たとえば僕は暇なときに子供たちにエクセルを教えたりしている。
今の水準では全く使い物にはならないが、エクセルを使えるようになるというのは仕事を得る上で重要なことであり、意義のあることである。ただそれは現地のスタッフも行っていることだ。
ついでに言うなら彼は僕なんかよりもよほどエクセルを使いこなしている。
 
こういうケースは多々ある。そして、現地の人もできることを僕がやったところで、
自分は多少の労働力の足しになっただけで何のバリューも出せていないとも思っている。
わざわざ来たからには、彼らにはできないことをすべきだし、そうすることでしかバリューは出せない。そしてできることなら、自分が居なくなってからも続くようなシステミックなものが望ましい。(たとえばほかにエクセルを教えられる人が居なければ、それを教えるのは確かに僕にしかできない仕事と言えるだろう。でも僕が帰国したとたんはい、終わりだとそれは何の意味もないし、継続してエクセルを学び続けられる環境を作るところまでいかないと意味がない)
 
というわけで、僕は現地の人にはできないアプローチとして、クラウドファンディングを使った日本からの資金調達を考えています。日本向けのアプローチ、そして寄付をしたくなるように魅力的にMUYOGを伝えるという部分が僕の出せるバリューかなと。
 
たとえば企業とのスポンサーシップと比べてクラウドファンディングって単発じゃない?って思われるかもしれないけど、実現可能性が一番高いものを考慮したのと、今回は資金用途がCommunity Librarlというサステナブルなものなので、まあいいかなと。
というわけで、この1週間は「どうしてこのスラムに図書館が必要なのか」というロジックを徹底的に詰めることに腐心しております。さらに言うと、スラムに図書館が必要ということに加えて、寄付をしたいと聴衆に感じてもらわなければならないので、感情にも訴えられるようなものを作らないといけないが、これが難しい。
とりあえず一番手っ取り早いのは1週間ここで生活してもらうことなんだが…