ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

邦人安全対策協議会

邦人安全対策協議会とやらに参加してきた。

在留届を提出している人には案内が送られているようで、僕のところにも連絡が来た。
先日はモンバサで邦人が殺害されたり、またショッピングモールでテロが起きたりと最近治安も良くないので、あまり真面目な行事は得意ではないのだが参加してみた。
 
会場はナイロビ市内の日本大使館だったのだが、大使館はUpper Hillsという日本でいう霞ヶ関のような場所にあった。
朝の九時半開始だったのだが、気合いの入った僕は30分前には着いてしまい、どうせ早く行っても暇なので付近を散策してみた。ケニアの霞ヶ関なので、Ministry of~がいっぱいある。後は偉い人の家なのかオフィスなのか、いろいろとセキュリティの派手な建物が並んでいた。ガードマンがいっぱいい、写真NGな空気を醸し出していたが、ケニアのリアルを日本に発信するという使命を持った僕はこそこそ撮影していた。
 
f:id:meifujiwara:20130928123628j:plain
Minitry of Environment、環境省
 
f:id:meifujiwara:20130928123528j:plain
これも上と同じ
 
 
f:id:meifujiwara:20130928085111j:plain
政府系の建物は見るからにお金を使ってある。さすが汚職大国。
分かりづらいが手前はCocaColaと書いてある。
 
 
 
すると、ガードマンの一人がHi, My friendと話しかけてきた。
やばい、ばれた!
「写真撮っただろ、携帯見せてみな。撮ったなら消してもらわなきゃ」とか言っている。
銃を持っておらず、警備員には日本語もiPhoneも分からないだろうとたかをくくった僕は撮ってないよと言って、適当に写真の入っていないところを見せることで難を逃れた。危ない危ない。
 
 
f:id:meifujiwara:20130928085845j:plain
日本領事館。比較的地味
 
また、行きの道はバイクタクシーを使ったのだが、そんなので来るのは当然僕だけだ。
僕はみんなタクシーで来るものだと思っていたのだが、どうやら自家用車で来ているようで、それもよく見てみると黒人が運転している。つまり皆様運転手付きなのだ!タクシーよりもさらにレベルが上であった。
 
 
 
そして安全協議会に参加。協議会と言っても領事館の人がテロ対策などの話をして、適宜質問を受け付けるという形。そこそこ参考になる。テロについてはちょっと話を聞きながらいろいろ考えたので、また後日エントリーを書くが、気になったのはさながら白い巨塔や半沢直樹の世界のように奥様コミュニティができあがっていたということだ。こういうところにいる奥様はみんな夫の海外赴任に着いてきている人たちで、あの中にも複雑な階級があるんだろうなーと見ていた。もちろんドラマのようにわかりやすくぎすぎすしていない。
また、ケニアで日本人とは一人しかあったことなかったので、ここに来て大量の日本人を拝むことになったのだが、見るだけで何となくタイプが想定できる。商社マンなどのビジネスをしている人と(ギラギラしている)、JICAなどの非営利系の人(いい人に見える)と、日本語学校の運営などで相当長期滞在している人(もはや日系人に見える)という3タイプ。
 
また、これも安全対策とは関係ないのだが日本の国政選挙は海外からも投票できる。在ブラジルの日本人が騒ぎ出して始まったらしいのだが、ケニアでは前回の選挙の際は41票の投票があったらしい(在留届ベースで現在の在ケニア邦人は700人程度)。この投票のために、領事館では日本の選挙日の10日前に投票所を大使館に設置し、その投票をもちろん誰がだれに投票したか分からないまままずはロンドンへ彼らが持っていて、その後東京に持っていて、その後各選挙区に送って、というプロセスを踏むらしい。
確かに選挙権は国民の権利でありそれを主張するのは最もなことなのだが、そのせいで少なくともケニアにおいてはたかだか40票を運ぶために莫大な税金がかかっていると考えるとあきれてしまった。これを機に海外だけでも電子化すればいいと思うのだが。また、40/700という数字もまあそ妥当なラインだろう。海外出向者ですら、期間が1年を超えると日本では非居住者扱いになって日本に所得税納めなくていいので、ましてケニアに長期滞在している人ならもはや日本の政治なんてどうでもいいだろう。まあちゃんと日本に帰って住むつもりの人なら投票したいかもしれないが。
 
帰りは道を覚えていたので歩いて帰った。途中に公園もあり、いい雰囲気である。
 

f:id:meifujiwara:20130928124721j:plain

 

 

これが都心にあるので結構良い。

f:id:meifujiwara:20130928124826j:plain

池もある

 

そしてランチはタウンの中華料理店屋に。パンダレストランとかいうふざけた名前だが、まあ日本料理屋がFUJIYAMAを名乗るようなものだろう。そして名前はふざけているが、普通にそこそこのクラスの店である。

f:id:meifujiwara:20130928134056j:plain

僕は正直迷った。というのもこのクラスの店では間違いなく日本の大衆中華にある餃子定食のような定食メニューはない。だが、僕は一人なので、二皿頼むのは正直きつい、まあ二人で3皿くらいが普通だろう。このような状況で中華を選ぶべきなのか、迷ったがケニア料理はまずい上に飽きたという最悪の状況だったので、僕は中華を食べることを決意した。そしてメニューを見てだいたい想像通りのランクだったが、料理は広東料理系統だ。僕はラーメンを食べたくて仕方がなかったのだが担々麺はない、まあこれはこれで悪くない。
 
そして迷ったあげく一人で二皿頼む。豚の角煮(っぽいもの、英語と中国語だからよく分からん)と、Soup Noodleを頼む。麺類の誘惑にあらがえず…。しかし豚がないとか言い出すので、鶏とカシューナッツを炒めたものにした。
 
f:id:meifujiwara:20130928131549j:plain
ヌードル
 
 
f:id:meifujiwara:20130928131707j:plain
左が鶏とカシューナッツ。久しぶりの箸に感動。
 
味はまあヌードルは普通。鶏は美味い。日本の一皿700円くらいの大衆中華料理屋よりちょっとおいしいくらい。値段は鶏が780KESでとヌードルが680KES、実はこれは税抜きで、TAXが18%とサービス料10%取られてちょっと高くついた。
久しぶりの醤油の味に感動。そして日本のおいしい中華が食べたいなー今は上海蟹が旬な時期か、などと遠い地に思いを馳せる。