ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

肉の価格のドライバー

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写真は牛肉。ケニアのレストラン(1食200円未満のレベル)では、写真のように肉をまな板ごと持ってきて、その場でカットしてくれて提供する。CHOMAといえばこれのことで、写真だとBEEF CHOMA. 下の写真のように鶏肉などいくつか種類がある。これだけはケニアでも普通においしい食事である、というか肉を焼いて塩を振るだけなのでまずくなりようがない。

 

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チキン。写真に写っているのはトマトとチャパティ。

 

ケニアだと牛肉が割と幅広く食べられる肉で、一番安い。豚肉は売ってはいるけどそこまで消費されていない。

鶏肉はちょっと高級という認識である。ブラジルに行ったときも、牛と鶏の価格が日本とは逆転していて驚いた記憶がある。こういう現象はなぜおこるのだろうか。
 
日本が相対的にコスト高になりそうな要因として思いつくのは土地代と、飼料代だ。地価は高いし、飼料もおそらく輸入になるのでコストがかかると思われる。
そこで考えたのだが、牛の方が1kgの肉を生産するのに必要な土地または飼料が鶏よりも多いのではないかというのが僕の仮説だ。
この仮説が正しければ、ケニアやブラジルにおいては広大な土地において家畜が育成され、また飼料代も国内で自給すされていると考えれば説明がつく。一方日本はそもそもの土地が高く、飼料も輸入する分関税などでどうしてもコストがかかる。
 
思うに、鶏は軽いので、ある面積の土地に対して2階建て、3階建ての小屋を作って飼育するといったことが可能になるのではなかろうか。ほかにも鶏の方がストレスに強く、密集させても大丈夫などの可能性もある。
そして、牛の方が成長させるのにより飼料が必要になり、ここでも同じく1kgあたりの牛肉を生み出すのに与えなければならない飼料代が鶏より高くなってしまうのではないだろうか。飼料に関しては想像の領域を出ないが、単位面積あたりに高さを使うことで鶏の方が多く育成可能というのは良い説だと思う。
 
また、ケニアの豚に関しては需要がそこまでないのでその分生産量も抑えられ、スケールメリットが働かず価格も多少割高になっていると思われる。
そもそもの飼料代というのも日本が自給できないのは土地がないから=地価が高いからであり、結局はこの1点に集約されると思う。つまり、宗教的な制約などがなく、牛、豚、鶏がそれなりに均等に需要がある場合は価格は日本のように地価が高ければ牛が割高になり、低ければ鶏が割高になる、というのが僕の仮説だ。ただ結局需給が決める部分も普通に大きいのかなと思うけどね。