ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

モンバサ日記⑥

長くなったモンバサ日記もこれで最終回、例によって総括してみようかと思う。
 
・モンバサはヨーロッパのミドルクラス向けリゾートである
日本から見れば地球の裏側のような場所にあるが、ヨーロッパから見れば時差もあまりなく、モンバサは空港もあるのでおそらくヨーロッパからの直行便もあるのではなかろうか。また、ケニアは物価はそこそこ安いといった感じで、世界のリゾートの中でも比較的割安で利用できる。セレブはモナコなどの地中海リゾートなどに行くのだろうが、カリブや東南アジアも遠いヨーロッパ人にとって比較的利用しやすいリゾートなのだろう。僕がマサイマラ旅行で出会ったオランダ人家族も両親はすでにリタイアしており、今は旅行中だといっていたので、このように仕事をリタイアしたミドルクラスが多いと感じた。
 
 
・実際どうなのか
そこそこ割安な価格で利用できるので悪くはないが、やはり日本人なら普通にバリやハワイに行けばいいと思う。太平洋は行き飽きて、ついでにサファリでも行きたいわ、という人には悪くないが日本からだと遠いのでお金がかかるのもさることながら、アクセスも東南アジアのように日本から直行便が出ているわけではなく、つらいものになる。それなりに近くに住んで入れば悪くはないが。
僕は今回の旅行でもろもろ合わせて20000円くらいかかった。ナイロビに住んでいれば結構安い値段で行けるのでお勧めだが、とにかくナイロビ-モンバサ間の移動がネックだ。バスと列車は安いが、時間がかかりお世辞にも快適とは言えない。お金があるのなら飛行機でいいが、それも高々東京大阪間くらいの距離のために飛行機に乗るのは待ち時間なども含めるとなかなか面倒だと思う。いかに新幹線が素晴らしいかを感じる。
まとめるとナイロビに中長期にわたって滞在する人はいかんせんナイロビが砂漠とも言うべき残念な都市なので、息抜きに行くにはいいと思う。
 
 
・世界のリゾート事情
リゾート経営するのってアクセスが重要なのではないかと思った。お金さえあればビーチのそばの土地を買って、豪勢なホテルを建てることはできるが、ターゲットとする客が家からホテルまでどのように快適に来てもらうかはいくらお金があっても解決できる問題ではない。空港に着いて、また何時間もどうさせられるのではそんなところに行こうとはだれも思わない。モンバサはケニア第二の都市とはいえ、人口100万人にも満たない都市だが、しっかり飛行機を飛ばして観光客やビジネスマンを獲得しているのだろう。
日本も羽田がもっと便利になるべきだ、オリンピックもあることだしもっと東京を便利にして世界中の企業と金持ち旅行者を呼び込める都市になることを期待する。
 
 
余談だが僕はだいたい10時半に出社して、17時前に退社するというギリシャの公務員のような生活をMUYOGで送っているのだが、それですら慣れるとつらくなってきたので、ホテルのプールで遊ぶ人たちを見て早く引退したいなと思った、まだ仕事始めてないけど。やはり僕は働くことに向いていないのかもしれない、これは今回の海外インターンで学んだことの一つだ。