ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ケニアの情報まとめ

ケニアでの生活も残すところ1週間を切ったので、いろいろまとめのエントリーを書いていこうと思う。
このエントリーはケニアでの生活について書くが、後は海外インターンシップに参加してというのも書く予定だ。
 
 
気候
常々書いてきたが、ナイロビは高原にあり赤道直下とは思えない涼しさで、かつ冬でもそこまで寒くなく快適だ。雨期に入ると雨も降るようだが僕が滞在していた期間はほぼ快晴の日々で非常に過ごしやすかった。
 
インフラ(電気水道)
僕のホステルでは平日の9時5時で停電していた、日中は出て行けということだ。ホテルなどに泊まれば電気で困ることはないが、そこら辺の安宿に泊まる場合は普通に使えないこともあるし、停電も多い。
水道に関しては困ったことに完全不定期で、いつ断水するか分からない。もちろんこれもホテルなどに泊まればその限りではないが、バックパッカーが泊まるクラスの宿なら普通に使えない時も多々あろう。不定期で予測困難というのもあるが、水が使えない方のはかなり困る。
 
物価
500mのコーラがペットボトルで50KES、55円くらい。ランチはタウンでチキン&チップスを食べると220円、スラムでビーフシチューとチャパティを食べると70円、Java houseでアイスラテを頼むと300円といった感じ。要するにスラムで細々と暮らしていればあまりお金はかからないが、良い生活をしようとするとそれなりにかかる。だいたい物価は日本と比べて2~5倍のレンジにある。もう少し円高だと良かったのだが。
 
健康
全く問題なし。少なくとも大きな病気にはかからず、病院にも行かなかった。ちょっとけだるさを感じたり鼻の調子が悪くなることはあったが、一晩寝れば治る程度。また、何かを食べておなかを壊すということもなかった。ちょっと風邪気味のときにおなかも一緒に調子が悪くなったりしたが、少なくとも食べ物は普通にスラムでの食事やら屋台やら何にでも手を出したが大丈夫だった。
 
食事
クソまずい、最悪。僕の中でご飯がまずい国ランキング1は韓国だったのだが(僕がキムチを好きでないというのもある)それを軽々上回るまずさ。
ブラジル料理にフェイジョアーダという豆のスープがある。もともとあまり豆が好きではないこともあり、ブラジルに行った当初もこのフェイジョアーダをまずいと感じていたのだが、1月も滞在していると美味しいと感じるようになり、日本でブラジル料理を食べる機会があれば必ず頼むようになった(店員にこいつできる!と思われる)。
この経験があったので、最初はまずくてもだんだん美味しくなるだろうと思っていたのだが、10週間滞在してもまずいままだった。スラムだとどこに行っても豆のスープが出てくるが、これがまずい。悪名高きカロリー爆弾のウガリもまずい。かろうじで美味しいのはチャパティくらいだ。後はチョマという焼肉というかバーベキューのようなもの、これも美味しい。チップス(フライドポテト)もまあまずくはなりようがなく、そこそこ美味しいが太るので僕はなるべく避けていた。フルーツは美味しい。
結局まともな調理がなされないので、肉やポテトなど塩をかけただけで美味しくなる料理や、フルーツなど素材の味そのままが美味しいものが美味しい。もちろんお金を出して高いレストランに行けばこの限りではないが、庶民層が食べているものはとにかくまずい。あと、ケーキ系もまずい。飯が不味すぎたせいで僕もレストランなどに行ってお金を使いすぎてしまったと言っても過言ではない。
 
治安
すこぶる良い。ナイロビはヨハネスブルグと並んでアフリカの世界でもやばい都市としてしばしば紹介されるが、少なくとも今はそんなことはない。確かにアフリカは政情が不安定な国が多く、ケニアも大統領選挙の前後の頃はかなりあれて治安も最悪だったが、今はそんなことはない。僕は一回も盗難などの犯罪には合わなかったし、油断していると普通にマタトゥの中で寝てしまうこともあったが特に何もなかった。
旅行記を見ていると、マタトゥにも乗らずスラムにも行かず、マサイマラとホテルと高級レストランに行くだけでナイロビの治安は注意していれば悪くないですよなどど喧伝するのをたまに見かけるが、現地人レベルの生活をしていた僕から言わせてもらうと、そんな安全圏にいなくても全然安全である。ぼろ宿に泊まるバックパッカーレベルの旅行者に向けて伝えたいのだが、ナイロビはかなり安全だ。
ただし、僕も暗くなってからは出歩かなかったし、いろいろと気は使っていた。基本的なことだがここは日本ではないという意識を持つことが重要だと思う。僕は運良く何にも巻き込まれなかったが、強盗やカージャックは普通に頻発しているようなので気をつけた方が良いのは間違いないが、とりあえず2013年10月現在は治安は決して悪くない。
 
総評
旅行先としてのナイロビは全くおすすめしない。飯は不味いし、特に見るものもないし、たいした娯楽もないし、砂漠とでもいうべき都市だ。僕はMUYOGをはじめお世話になった人がいるので彼らに会うという意味ではまた来たいと思うが、旅行でなど二度と来ようとは思わない。東南アジアは結構楽しめたが、ケニアは残念だった。まあサファリに行きたい人はアフリカの中でもケニアは比較的安定した国なのでおすすめである、モンバサも悪くはない。
ただケニアに限らずアフリカという地域にはポテンシャルがあると思っている。資本主義最後のフロンティアとして、一大消費地や世界の工場になる未来があるかも知れないし、生活水準的にはローエンドと言えるからこそ新たなイノベーションも生まれる地域でもある。常々書いてきたがこの国のモバイルサービスは日本の未来を行っている。というわけで大方の人の想像通り、観光としてはおすすめできないが、ビジネスでは可能性があろうという無難なまとめとなる。