ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

書類っていつ消滅するの?

たった日本を2ヶ月不在にしていただけでいろいろと身の回りが変わっている。
近所の飲食店が1件つぶれたかと思いきや新たに2件オープンしており、東京駅も八重洲側がちょっと変わってたりと諸行無常を感じる。また、2ヶ月不在にしていた制度いろいろとやらなければならない書類がたまっていたので最近はそれを整理している。
 
まず、内定式に出なかったので、内定先に機密保持の書類とやらを郵送しなければならない。内定者用のページからダウンロードして、印刷して、郵送しなければならない。こんなもんウェブでささっと済ませてほしいのだが、これはこの機密保持の契約とやらが書面に署名したものでなければ法律で認められないからなのだろうか?
はっきり言って時代遅れも良いところで、もしそうなら早急に法律の改善を求める。最近は薬品のネット販売に関して対面とネットどちらが安全かという議論があるが、はっきり言ってネットが危険であるというのは何となくのイメージで語られているものばかりでロジカルな主張は全くみたことがないのだが、この紙へのサインの信頼も決してネットに勝るとは思えないので、とっとと指紋認証でもして、すべての紙の書類がなくなって契約などがぱぱっとオンライン上で済まされるようになることを願ってやまない。僕の貴重な時間がこの書類作成、送付に当てられるかと思うと社会の損失である。
 
また、機密保持以外に内定先の給与口座を開設しなければならないのだが、これもめんどくさい。SMBCのどこか忘れたが支店の口座を開かないといけないらしい。僕は既にSMBCの口座を別の支店で持っているのだが、調べてみると支店を変えることはできるが、面倒らしい。わざわざその支店まで行って、面倒な書類を書いて、キャッシュカードを再発行してもらい、クレジットカード会社にも連絡しなければならないらしい。アホか。だから支店を変えるなら普通に新規でつくったほうが楽だとか。
銀行の支店という制度も顧客データを紙で管理していた時代の産物でしかないと思うのだが、わざわざ顧客に○○銀行の△△支店の口座を作らせる必要はあるのだろうか?○○銀行だけではダメなのか?
そしてこの口座開設のためにまた面倒な書類を郵送しなければならない。この紙にいろいろ書いて郵便局まで持って行くという動きが非常に煩わしい。ご丁寧に封筒を同封してくれているからまだ良いが、上述の機密保持に関してはファイルの印刷代も、郵便局に行って買う封筒代も郵送代もこちらが負担しなければならない。腹立たしいことこの上ない。
 
まだ書かなければならない書類があって、最近NISAの口座を開設した。厳密には現在口座開設手続き中で、まずは証券口座を開設している。ちなみにSBI証券にした。
NISAというのは非常にざっくり書くと500万円までの証券投資なら非課税になるというものだ。自分でその申請書類を手にして分かったのだが、とにかくめんどくさい。というのも当たり前だがこの制度は一人一口座までしか開設できない。たとえ証券会社を変えてもだ。それができたら頑張れば無限に節税できるからだ。ただこの一人一個を確認するためにまた書類が増え、手続きを煩雑にしている。
NISAのメリットをざっくり計算すると、仮に500万投資して5%のリターンを得たとして25万円。本来ならそれに20%課税されるので5万円。つまりこの5万円のためにがんばっているのだ(もちろん買う金融商品にもよるし、実際はもっと複雑なのだが)。たかだか5万円程度の利益など金持ちからしたらどうでもよく、そもそも500万円などしょぼ過ぎて金持ちは口座すら開設しないだろう。つまり日本経済の発展にとってこんなもの何の力にもならず、むしろこの制度を作るために生まれたコストを考えると無駄だったりするんじゃないかという人気取りのクソ政策だと個人的には思うが、まあしかし自分がメリットを一番享受できる層でもあるので大人しく乗っかっておく次第である。
ここで言いたかったのは、要するに開設のための書類手続きが非常に煩わしいということだ。
 
早くこの世から紙が消え失せて、あと国民背番号制なりが導入されて個人の認証がもっとスムーズに行われることを望む。