ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

【映画感想】catch me if you can

佐村河内さんに続いて小保方さんが世間を騒がせている。おそらく早稲田をはじめ、コピペ論文を提出した全国の学生は今頃恐れ慄いていることだろう。早稲田の博士論文であれなのだから、間違いなく学部の卒論ごときコピペをしている学生は相当数いる。僕も先日卒論を提出した身としては、正直少しビビっている。コピペなどは天地神明に誓って(笑)していないし、しっかりreferenceもつけているが、論文見る目が厳しくなるのではとか思ってしまう。僕は文章を書くのが好きなのでコピペはしていないし、文字数足りないなーと思いながら文章をこねくり回して何とか増やすという不毛な作業は嫌いではなかった。いかんせん倫理に興味がないので内容を考えるのはつらかったが笑
 
さて、小保方さんに関しては事情も分からないのでまだ何とも言えないが、佐村河内さんに関しては作曲していたのは純音楽かもしれないが、存在は非常にロックであり僕は嫌いじゃない。音楽界の権威だとかなんだとかをなめ腐ったような、彼のようなロックな生きざまを映画にしたのがcatch me if you canである。有名な映画だが簡単にあらすじを紹介すると、主人公がパイロット、医者、弁護士など社会的信用のある職業に扮して、次々と人をだまして金を設けたり女を口説くというものだ。実話をもとにした映画で、モデルになった人が自伝を書いており、その自伝を映画化したというわけである。
 
肝心の映画の感想だが、超面白かった。今見たからなおさら面白かったと言えるかもしれない。僕はタイタニックは視たことないのだが、先日のウルフオブウォールストリートに続きこれを見たので、もうディカプリオはドヤ顔で人をだましている人にしか思えなくなってきた。映画の核心としては親子の関係性が核となっており、そこにメッセージ的なものもあるのだがそれはまあ凡庸で無難によくできているなという感じで、それ以上にディカプリオが人をだましているところが爽快である。CAを口説くところはマジでかっこいいし、大学とか職業とか肩書きで人を判断するやつらをバカにしたような、反権威的なところがロックンロールな感じで最高だ。佐村河内さんもNHKを騙したり芥川作曲賞を取った時はこんな気分だったのだろうか。
 
ちなみにこの主人公は刑期を終えたのちに(厳密には途中から)小切手偽造犯罪の経験を活かして、FBIでそれを取り締まる職に就く。そしてそのあとでこの映画のもとになった本を書いたりしている。だから佐村河内さんもしばらくは罪を受け入れて、そのあとはベートーベンは作れる!みたいな自伝でも出したらいいと思う、もちろんゴーストライターをつけてね。