ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

断水はきつい

断水生活4日目。
しかし、さっき管理人的な人が明日の朝から水使えるよと教えてくれた。おーありがたい。と思っていたら大雨が降り出した。これのおかげなのか?
 
ケニアでは8~9月くらいは乾期だ。来る前はあまり事情を知らずに、雨期だと毎日雨が降って嫌だなー乾期でラッキーくらいに僕は考えていたのだが、今住んでいるような安宿だと普通に断水する。そして今は断水4日目で本当につらい。断水でググっていると、4時間断水しました、ありえない!みたいに怒っているブログがあって日本は平和だと思いました。
 
じゃあ断水中にどうやって暮らすかというと、まず僕は体はウェットティッシュで拭いている。歯磨きはミネラルウォーター。洗濯はあきらめる。頭もあきらめる。
ただ、我々も断水に対して無抵抗なわけではなく、水が出る間にドラム缶に水道を出しっ放しにしてためておく(電気と違ってためておけるのが水のいいところだと思う一方で、こんなことしてるからまた水が足りなくなるのではとも思う)。この水を使ってトイレを流したり、軽く体を洗ったりする。
僕も今回断水3日目にして耐えきれずこのドラム缶ウォーターで髪だけ洗った。洗濯用に大きい洗面器を持っているので、そこに水を汲んでシャワールームでせっせと洗うのだ。洗面器にためた水から手ですくった少量の水でシャンプーを流すのは人生で初めての経験だった。
水が使えないというのは本当につらい。ワンピースでアラバスタでダンスパウダーを巡って戦争が起きるのもよく理解できる。
 
以前紹介した『銃・病原菌・鉄』で食料生産を安定的に行えるようになった地域が発展したと言ったが、ますます身を以てケニアが発展しなかった理由を感じる。21世紀の現代において、一応首都にありながら頻繁に水が使えない状況が発生するってどれだけハンデ背負ってんだよと思う。こんなんじゃまともに食料生産はできないし、文明の発展も滞るわ。
 
僕は日本は夏は暑いし冬は寒いから気候的な意味ではあまり好きではなかったのだが、あれでも良い方なのかもしれない。現代の科学技術を持ってすれば少なくとも気温はコントロールできるしね。ところでその気温コントロールのためには電気が必要なのだが、日本は原発止めようと大きな問題は起こらなかったし、計画停電だと言ってもたいしたことはなかった。僕の家は毎日9時5時で計画停電だというのに。
 
さらに言えば、大雨が降るとよく停電する。
今も19時過ぎなので、本来なら電気を使えるのだが雨のため停電中。ブラインドタッチの練習がはかどることこの上ない。ここでは電気と水はトレードオフなのだ。