ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ナイジェリア料理

僕の部屋の向かい側にはムハンマドというやつが住んでいる。彼はナイジェリア人で、現在ケニヤッタ大学に留学中だ。一度ナイジェリアの大学を出たようで、年齢は知らないがそこそこ上のようだ。
僕が住んでいるはところは風呂もトイレも洗面所もすべてが共用なので他の住民と顔を合わせることは多い。ムハンマドはいいやつなので、特に親しくしてくれている。僕は一昨日PCの充電器を断線させてしまったときと同じく、また椅子を倒してしまい、そのときに今度は電気ケトルを壊してしまった。滞在のこり1週間にして部屋でコーヒーと紅茶を飲む楽しみを奪われたのはつらいが、しかし一週間のためにまた1500円出してケトルを買うのももったいない。そこで、ムハンマドに聞いてみると湯沸かし器を貸してくれた。僕は初めて見たのだが、鉄の棒に電源コードが付いているだけのシンプルな代物で、コンセントに挿すことで電気が熱に変換され鉄が熱くなり、その鉄棒を水に突っ込むことで湯を沸かす仕組みのようだ。まあとにかく、そんな優しいムハンマドなのだが、先日の夜はライスを食べないかと誘われた。
 
ちなみにこの時点で21時過ぎで、僕は既に歯磨きも終えていたのだが、Noとは言えない日本人なので誘いに応じる。部屋に入ると、早速さらにご飯を盛りつけてくれて、止めないとどんどん盛られそうなので途中で制止する、がそれでもそこそこ盛られてしまった。
その上にシチューのようなものをかけるとできあがり。写真はこちら。
 
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見た目はカレーって感じだ。
中身はトマト、みじん切りにしたタマネギ、鶏肉。後は唐辛子を中心にいくつかの香辛料が入っておりちょっと辛かった。ちなみに、カレーとはまた違う味、というかほぼトマトの味で強いて言うならハヤシライスに近かった。ケニアの料理よりは美味しいかな、という感じ。
 
そしてすぐおなかいっぱいになる。夕食もう食べてたし。
炭水化物はできるだけ避けたい、まして今は21時だ。これを完食するは厳しい。というわけで申し訳ないがちょっと残した。ちなみに自分の部屋で食べていたのでこっそり残した。僕は食べ物を残すのが好きではないのだが、ダイエットを始めてからは炭水化物と戦うために苦渋の決断をするときもある。普段はなるべくはじめからご飯などは少なめによそってもらうようにしているが。
ところで、多くの人が子供の頃にご飯を残そうとすると「アフリカには食事を食べられない子供たちもいるのよ」という非常にナンセンスな定型文を聞いたことがあるだろうが、アフリカ人も当たり前だがときに食べ物を残す、というかムハンマドは自炊で作りすぎるのかしょっちゅう屋上のゴミ箱に残飯を捨てている。
 
 
前に書いたか覚えてないのだが、僕のフロアの住民は長期滞在者ばかりで、部屋でムハンマドのように自炊している人もいたりする。当たり前だが備え付けの設備は何もないので、ムハンマドの場合は自分でガスのタンクを買って、それで火をおこしていた。部屋に換気扇がないので、窓はもちろん開けているのだろうが危険な気がする、そして料理中には廊下に出るとものすごく匂う。臭いわけではないのだが、建物の構造的にものすごく匂いが立ち込めるのだ。
 
また、ムハンマドは超いいやつなので、食事を終えた後洗って返すとどうして洗ったんだと言ってくれた(自分が洗うから良いのにという意味)。ナイジェリアにもいつか行きたいものだ。