ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

グラビアアイドルが生き残るには

今日ロンハーを見ていたら、伸び悩んでいる芸能人が有吉に人生相談をするというコーナーがあってすごく面白かった。
特にグラビアアイドルが切実で面白かったのだが、曰く雑誌のグラビアの仕事もAKBに駆逐されてしまい消滅。また、年々年を重ねてグラビアでの魅力もへるやることがなくなりどんどん水着の面積ばかり小さくなっていき、これからどうすればいいのか、とかそんな話だった。
 
 
結論としては僕はAKBになるのが今後グラビアアイドルが生き残っていく手段であろうと思う。今からAKBのメンバーになれという訳ではなく、AKBの手法を丸パクりするべきという意味だ。
 
AKBが売れた要因はたくさんあるが、その中でも大きいのがコミュニケーションに重きを置いた点だと思っている。会いに行けるアイドルというコンセプトは聞いたことがある人も多いだろうが、AKBはCDを買えば握手会に行けるし、最近は有名なメンバーはあまり出てなかったり倍率が厳しかったりするが、秋葉原の小さな劇場で毎日ライブをやっている。
インターネットの普及とともにデジタル化できる情報に価値がなくなりつつあり、たとえばCDなんて売れないし、アイドルの画像なんてちょっとネットで探せばいくらでも見つかる。だからAKBはデジタル化できない要素、つまり握手などのコミュニケーションを売りにし、さらに最近でこそテレビに出まくっているが、インターネットを使ったコミュニケーションを有効に活用することで消費者に売り込んでいって成功した訳だ。
 
ここで今グラビアアイドルが置かれている状況を分析すると、大きく二つの課題があると思う。
まず、従来グラビアアイドルがいたポジション、つまり雑誌のグラビアやバラエティでニコニコしている役がAKBに完全に奪われていること。そしてもう一つが、そもそも従来のグラドルたちが稼いでいたプラットフォーム(上と同じく雑誌のグラビアとテレビのバラエティ番組)が消滅しつつあるということだ。
このような状況を鑑みたときに、グラドルがとるべき戦略は雑誌やバラエティ番組以外の別のチャネルでファンとつながることだと思う。そもそもAKBに占領されている雑誌やバラエティの枠を奪い返すのはそう簡単ではない。元々グラドルなんて可愛いくらいしか取り柄がなくて、他に何らかの強みがない以上、そこそこの可愛さと圧倒的知名度を持って席巻してくるAKBに立ち向かうのは難しい。だいたいこの雑誌とバラエティ自体が落ち目でなので、そこで食いつないでいおうというのは何とも愚かな策というほかない。
 
というわけで、僕はAKBが使った手法を丸パクりすれば良いと思う。つまり、ブログやtwitter(特にtwitter)を使って情報発信しまくり、オンラインをきっかけにファンを拡大し、握手会などのオフラインのコンテンツで課金する。とにかく従来のアナログメディアが死につつある中で、そこでファンを増やそうとするのは困難だ。逆に言えば、今までは事務所の力などで雑誌やバラエティの仕事をとってくればグラドルとしての道はそこそこ開けたのかも知れないが、オンライン上での戦いになれば事務所の力などは少なくともかつてよりは差を分ける要因にならず、みんなが平等に戦える状況ができていると思う。
 
このようにコミュニケーションの手段が変わりつつあるということをグラドルはアホなので分析し切れておらず、何をやれば売れるのか分かりませーん、といい事務所の方もかつては、とにかく雑誌などの強力な媒体の仕事をとってくることこそが売れるための道だったので、何かキャラを作れとか漠然としたアドバイスしかできず苦戦しているのだと思う。キャラを作るなどファンダメンタルの魅力を高めることも大事だが、それのプロモーションの仕方が今までとは劇的に変わっていること、それに伴いマネタイズの仕方も変わっているということを認識して戦略を打つべきだと思う。