ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

警察マジでいい加減にしろよ

今朝気持ちよく寝ていると、インターホンが鳴って起こされた。Amazonの本か何かだろうと思って、寝ぼけ眼で特に人を確認せずに、オートロックのマンションの入り口を開けてしまった。そしてしばらくして今度はうちのピンポンが鳴った。玄関を開けるとなんと警察が来た!
いかんせん寝起きなのでよく覚えていないのだが、なんちゃら署の何とかですと名乗っていた(警察手帳は見せられなかった)。なんでも災害などの緊急時に備え住民情報の台帳を作成しており、連絡先?とか忘れたけど個人情報を教えてくれと言われた。

はあ??

そして僕は目をこすりながらあー大丈夫でーすと言いながらドアを閉めて鍵をかけた。
ドアの向こうでは「え?大丈夫ってそっちの意味?え、書かなくていいの?」みたいな声が聞こえたが無視して布団にもぐった。

人の快適な睡眠を妨げておいて個人情報教えろとはこの国の警察も偉くなったものだ。
しかしイライラして寝付けず、いろいろ考えてみたのが一体あいつは何だったのか?

①悪い人
警察を語って、個人情報集めるとか、泥棒に入るための調査とか、そういうたぐいかと最初は思った。しかし警察手帳こそ見せられなかったが服装はガチの警察っぽかったし、年齢もそこそこいってたような気がするし、何より無視してドアを閉めたときのリアクションが犯罪者のそれではなく、純粋に心から心配し、驚いて発している声だった気もする。
②本物の警察
しかし警察が本当にこんなことするのか?いまどき個人情報教えてくださいとかナンセンスだし、それを紙にまとめるとか噴飯ものだ。確かに警察なんてバカばっかりだろうが、しかし災害に備え情報を紙にまとめるってなんでデータ化しないの?火事とか津波でその台帳なくなったらどうするんだよ、このSNS全盛の時代に紙とかデメリットしかないだろ。そしてそれを一件一件訪問して作るとかアホか。

などと布団の中で考えやはりコスプレした詐欺師か、と思った。
しかし後でググってみると、巡回連絡とかいう交番の重要な業務の一つらしい。どうやら②が正解っぽい。

もうね、アホかと。なんだよ重要任務って。俺の税金はこんなゴミのような仕事に使われてるのかと悲しくなってきた。
今のインターネット時代においてそんな紙の台帳クソの役にも立たんわ。震災や大雪の時にtwitterが活躍したし、たとえばLINEの既読機能なんかも災害時の安否確認に役立つという意図もあったりする。そんな紙の台帳で照らし合わせるより100倍効率のいい方法が存在するわ。むしろこうした効率の良い手段があるのにそれを使わないというのは、火事を目の前にして消火器を使わずに水をぴちゃぴちゃかけるような行為だよね、もはや罪だよ。スマホ使えない警察官なんて首にしてボランティアでパトロールでもやって老人と遊んでろ。

この国には50年くらい前にできて、インターネットが登場した現在もそれに合わせることなく残っている古い制度が多すぎる。この警察の巡回連絡とかいうやつもそれを象徴している。警察は今の人員を半分にして、犯罪捜査係と落し物センターに再編した方がいいんじゃないの?確かにパトロールなどは治安維持の側面もあるかもしれないが、そんなもん街中防犯カメラ置けばいいだろ。僕は街を歩いているところを防犯カメラに撮られるのは問題ないが、それ以上に寝ているところを起こされるのと、個人情報を控えられることにはよっぽど抵抗感がある。

いやーほんと公務員ってろくな仕事しないよね。ここ半年ぐらいで一番腹が立った出来事だわ。思わずPCを立ち上げてブログを書いてしまうくらい。

香港行ってきます

今月末に社宅に引っ越すので、引っ越し用のダンボールを探していた。ちょっと探したが結局面倒になってamazonで注文した。いつものダンボールに入れられてダンボールが届くのだろうか…シュールだな。ちなみにダンボールを買おうとすると、一緒にこれはいかがですかとガムテープを薦めて来た。相変わらずかゆいところに手が届くのう、と思いながら一緒にガムテープも注文しようとしたが、どうやらダンボールのところとは別会社で送料足すと普通に高くつくのでやめておいた。油断も隙もあったもんじゃない。ガムテープは近所のドンキで買うか。
 
 
そして17日から21日まで香港に旅行に行ってくる。この日記もしばらく香港日記になる予定。旅の準備は全くしておらず、しかも帰国日の次の日が荷物の搬出になる可能性が高くてんてこ舞いである。
 
いやーしかし香港の予定が何も詰まっていない。航空券と、夜につく便なので、その日のホテルだけ確保したがまだ何も考えてない。何しよっかなー

【映画感想】catch me if you can

佐村河内さんに続いて小保方さんが世間を騒がせている。おそらく早稲田をはじめ、コピペ論文を提出した全国の学生は今頃恐れ慄いていることだろう。早稲田の博士論文であれなのだから、間違いなく学部の卒論ごときコピペをしている学生は相当数いる。僕も先日卒論を提出した身としては、正直少しビビっている。コピペなどは天地神明に誓って(笑)していないし、しっかりreferenceもつけているが、論文見る目が厳しくなるのではとか思ってしまう。僕は文章を書くのが好きなのでコピペはしていないし、文字数足りないなーと思いながら文章をこねくり回して何とか増やすという不毛な作業は嫌いではなかった。いかんせん倫理に興味がないので内容を考えるのはつらかったが笑
 
さて、小保方さんに関しては事情も分からないのでまだ何とも言えないが、佐村河内さんに関しては作曲していたのは純音楽かもしれないが、存在は非常にロックであり僕は嫌いじゃない。音楽界の権威だとかなんだとかをなめ腐ったような、彼のようなロックな生きざまを映画にしたのがcatch me if you canである。有名な映画だが簡単にあらすじを紹介すると、主人公がパイロット、医者、弁護士など社会的信用のある職業に扮して、次々と人をだまして金を設けたり女を口説くというものだ。実話をもとにした映画で、モデルになった人が自伝を書いており、その自伝を映画化したというわけである。
 
肝心の映画の感想だが、超面白かった。今見たからなおさら面白かったと言えるかもしれない。僕はタイタニックは視たことないのだが、先日のウルフオブウォールストリートに続きこれを見たので、もうディカプリオはドヤ顔で人をだましている人にしか思えなくなってきた。映画の核心としては親子の関係性が核となっており、そこにメッセージ的なものもあるのだがそれはまあ凡庸で無難によくできているなという感じで、それ以上にディカプリオが人をだましているところが爽快である。CAを口説くところはマジでかっこいいし、大学とか職業とか肩書きで人を判断するやつらをバカにしたような、反権威的なところがロックンロールな感じで最高だ。佐村河内さんもNHKを騙したり芥川作曲賞を取った時はこんな気分だったのだろうか。
 
ちなみにこの主人公は刑期を終えたのちに(厳密には途中から)小切手偽造犯罪の経験を活かして、FBIでそれを取り締まる職に就く。そしてそのあとでこの映画のもとになった本を書いたりしている。だから佐村河内さんもしばらくは罪を受け入れて、そのあとはベートーベンは作れる!みたいな自伝でも出したらいいと思う、もちろんゴーストライターをつけてね。

アワード受賞の裏側

僕のケニアでのインターンが、今年度のアイセックのインターンの中で最も優秀なインターンに選ばれた。一次、二次と審査を経て、最終審査に残った三人がプレゼンをして、その中から審査員が選ぶという形式だったのだが、昨日その審査があって選ばれた。
 
まじめなコメントは表彰の当日や、facebookあたりにもポストしたので、ここではいかにして僕がアワードをとったのかというテクニックの部分を余すところなく公開して、僕なりのプレゼン技術とか、問題解決の方法論のようなものを記す。周囲には余裕などと言いふらしていたが、陰では相当努力しているのだ。
 
 
①プレゼンの勉強
僕は人生においてプレゼンの経験が豊富なほうではない。就活の時のインターンの最終発表でプレゼンしたくらいなので、回数でいえば人生でたかだか一桁であろう。さらにインターンの場合はプレゼン技術が評価対象になるわけではないので、ロジックを詰めることばかり重視し、プレゼン自体はそこまで重視してこなかった。
しかしながら、今回は自分のインターンシップの話をプレゼンして、それで投票で選ばれるというものだったので気合を入れて準備することにした。具体的には以下の本を参考にした。

 

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

 

 

 
この本は何が素晴らしいって、著者のプレゼンのDVDがついている。内容は本書について説明したものである。というか、むしろDVDの方が本編で、本はその一部を文字にまとめたという感じだ。この動画を何度も見ることでプレゼンについて学んだ。ちょっと高いが、カッコイイプレゼンをしたい人にはお勧めである。
 
 
②プレゼンの動画
①でそもそもプレゼンの動画を見てよいプレゼンについて勉強しているのだが、ここでは世で素晴らしいとされるプレゼンを見て、それらの共通点を探りまねできるようにした。
具体的にはTED、オリンピック招致、ジョブズオバマ、小泉さんなどいろんな人のプレゼンを見た。ここでは特に僕がTEDで素晴らしいと思った奴を張っておく。内容もさることながらプレゼンがいいやつを選んだ。
 
ダニエル・ピンク「やる気に関する科学」
めちゃくちゃ面白い。プレゼン構成を参考にした。
 
 
エリザベス・ギルバート「創造性をはぐくむには」
感動する、TEDの中でも有名な動画。
 
 
エイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」
上二つに比べると知名度はやや劣るが、とにかく内容が参考になるので後述する。もちろんプレゼンも素晴らしい。
 
あと日本だとジョブズのプレゼンというとスタンフォードのやつを思い浮かべる人が多い印象があるけど、あれは内容の良し悪しはともかく、プレゼンではなく原稿を読んでるスピーチなのでやっぱりアップルの新製品発表を見ましょう、特にiPhoneとかね。
 
 
③プレゼン資料
僕はほぼ画像だけのパワポを用意した。これは①で紹介した本から学んだことだが、とにかく資料はインパクトのある画像に絞って、テキストは最小限にする。コンサルがクライアントに提出するような資料でプレゼンをするのは絶対にやめよう。みんな寝てしまう。僕はパワポの作成技術が著しく低いので、聴衆を引き込むレベルの資料ではなかったと思うが、文字ばかりのパワポと比べて少なくとも退屈はさせなかったはず。
 
 
④プレゼンのやり方
持ち時間は12分だったが、僕は11分くらいのプレゼンを用意してとにかく何度も練習した(ちなみに本番は10分強で終わらせた。)プレゼン時間には必ず余裕を持たせ、とにかく何度も練習すべき。ただし原稿は一切用意していない。原稿を作ってしまうとどうしてもそれを暗記して読み上げるようなプレゼンになってしまうので、内容は覚えても文字ベースでは覚えるべきではない。
そして常に前を向いてプレゼンをする。僕は内容をすべて覚え、全くパワポを見ないで話せるレベルまで練習した。当日はクリッカーを使うので多少振り返りもするが、それでも瞬間的に振り返るだけで、後は聴衆の方を向くべき。
そしてボディランゲージも交えながらプレゼンすべき。僕は自分で練習しているときはいい感じでボディランゲージを取り入れていたと自負しているのだが、本番は左手にマイク、右手にクリッカー、さらにステージに立つのは初めてという状況だったので舞台とボディランゲージの使い方が練習ほどはうまくいかなかった。次年度以降はぜひワイヤレスで耳にかけるタイプのマイクを導入してもらいたい。舞台の使い方に関してはぶっつけ本番だったのでうまくいかない部分もあったが、とにかく広く使った。歩き回りながら時に重要な話をする時に止まったり、聴衆に近づいたりと自分を印象付けるように使った。当初は演壇のあたりにしか照明を当てないはずだったが、打ち合わせの時にお願いして広くあてるように変えてもらった。
あと僕はとにかく早口と言われる。プレゼンのフィードバックをもらうときの第一声は早すぎるからゆっくりしゃべれ、だ。しかし本番では普通にいつもの早口でしゃべった(2分近く余ったのに笑)。大事なのはどうすれば自分がベストなパフォーマンスを発揮でき、その結果として聴衆がどう感じるかであり、早口だと確かに聴衆が話を理解できず振り落とされるリスクはある。ただ今回は複雑な内容を説明するプレゼンではないし、何より僕はゆっくり話すのが苦手なのでまあ何とかなるだろうと判断した。
 
 
⑤マインドセット
一番最後に大事なお話をしなければならない、実は①~④など所詮小細工で勝負は⑤によって、つまりプレゼンが始まる前のマインドセットの段階ですでに決しているのだ。
 
TEDの動画のところで三番目に紹介した「ボディランゲージが人を作る」の内容を簡単に紹介すると、ふりをしていればそれが本物になるという話だ。たとえば面接の前に、椅子に座って窮屈な姿勢をとっているより、両手を挙げたり、机の上に足を投げ出すようなポーズを2分間とっていると、面接において高いパフォーマンスを発揮できるという。また、ハーバードにおいて自分はここにいるべき人間ではないのではないか、と自信を失っている子に大丈夫、あなたはここにいていいんだ、ととにかく自信を持たせたら、成績も後からついてきたとかそんな話が紹介されている。
僕はインターンに行く前からアワードを獲るわ、などと自惚れも甚だしい発言を繰り返し、実際に応募してからも余裕で勝てるなどと調子に乗っていた。こういう過剰なポジションを日常的にとることは笑いも取れる上に、いざそういう舞台に立った時に根拠のない自身が形成されているのでお勧めである。当日も運営のメンバーには知り合いも多いので、皆ご丁寧に緊張してますか?とか聞いてくれるのだが、よゆーと答えておいた。そして当日はプレゼンの確認などはほとんどせず、普通にタバコ吸ったりtwitter見たり、AKB聞いたりしてリラックスしていた。余談だが、前日にはAKBの東京ドームライブのDVDを見て、彼女たちは僕より若い20歳前くらいで東京ドームの5万人の観客を前に歌って踊ったり、しゃべったりしているんだ、それに比べたら自分の300人程度の観客など大したことないと自分に言い聞かせていた。
このようなプレゼン大会においては、コンテンツ(今回だと発表内容やインターンの質)は2割程度でデリバリー(伝え方)で8割方勝負は決まるので、いかに自信満々に、そしてユーモラスにプレゼンテーションをできるかで勝負が決まることが多い。
 
というわけで、このエントリーを読んだ後輩のみんなで来年アワードに出たいと思う人は今日から周りに宣言するといいだろう。

TSUTAYAの店舗はオワコン

昨日TSUTAYAでセックズアンドザシティの映画のDVDを借りてみていた。僕はドラマの方はぼちぼち見ていて、映画はこれが初見だった。感想としてはドラマは好きなのだが、映画はSATCがなんか無理やり2時間のハリウッド映画にされたという感じでクソつまらなかった。特にあのアラフォーのおばさんたちがみんなハッピーエンドというのは、映画的すぎるというか、ドラマのビックにふりまわされてる感じが哀れでいいのに、40になっても性格がまるで治っていなく相変わらずヒステリックなキャリーをはじめ残念女ばかりで(サマンサはぶれていなくて良い)なぜハッピーエンドになるのかよくわからなかった。というかあんなヒステリーを起こす女性と僕は出会ったことがないし、2chとドラマの中でしか見たことないのだが本当にいるのだろうか。4人の中から誰か選べと言われたら全員勘弁だが、キャリーが最悪というのは僕の中ではゆるぎない。ディスってるけどドラマは好きだし、映画もストーリーに納得できないだけで、細かいシーンとか会話は楽しくってまあSATC好きなら見てもいいんじゃないかとは思う。
 
 
さて、そんなSATCのDVDをTSUTAYAで借りたのだが途中で途切れて見れなくなってしまった。見れなかったところはチャプター飛ばすことで解決したのだが、中盤の5分くらいが見れなかったことになる。やっぱりDVDっていう規格がアナログなんだよね、レンタルなんて何度も再生されるわけでその中で傷つくこともあるだろう。何もTSUTAYA許すまじ、と怒っているわけではない。まあ次の人が見れなくてもかわいそうなので、返却するときにちょっと言ってみようかとは思うけど、別に返金しろとかそんなこと言うつもりはない。ただDVDも残念だなと思った次第だ。
 
TSUTAYAはネット配信もやっていて、値段は同じくらいのようだ。安くしろよって感じだが、わざわざ店舗まで借りにいって、途中途切れて見れない、という思いをするくらいならもう配信でもいいかもな。本をリアル書店で買うことはほぼなくなったが、DVDもレンタルすることはないかもしれない。ただ店舗がなくなってしまうと、どれ見る?えーこれがいいなー的なやり取りができなくなるのでリアル店舗はショールームとして残ってほしいところではあるが。
 
あと、僕はいまだにPS2でDVDを再生しているのだが、最近のDVDないしはブルーレイプレーヤーって最初の広告飛ばせたりするのかな?最初をいちいちスキップしないとトップ画面にすら飛べないクソ仕様は本当に腹が立つ。広告のついてないバージョンを多少値段上げてもいいから販売してくれというレベル。
 
最近映画ネタ多いが僕はそこまで映画を見る人間ではない、というか映像コンテンツはあまり見ない。時間かかりすぎるし、自分で長さをコントロールできないから好きではない。映画に関してもTSUTAYAでDVDを借りる時も、クソ映画を借りてしまいお金が無駄になるのはまだいいのだが、クソ映画を見て2時間を無駄に浪費するのが嫌なので、パッケージやあらすじをみて直感的に借りることはせず、必ずタイトルでググってレビューを調べて評価を見て借りる。こんな人間だから配信で十分だと思ってしまうのだろう。

他人の目が気になるとき

レオ様はまたしてもアカデミー賞を逃したようだが、主演男優賞マシュー・マコノヒーになったらしい。賞を取った「ダラス・バイヤーズクラブ」は見ていないのだが、「ウルフオブウォールストリート」内でも以前感想を書いた気がするけど、レオ様よりインパクトあったしすごい役者だと思う。
 
 
 
さて、以前さらっと書いたが、うちは社員証の写真が入社前にデータで提出だった。入社後の研修期間が長い会社は、その時に撮ってくれたりもするらしいのだが、あいにく自分で用意しなければならなかった。僕は常日頃から紙の書類などを忌み嫌い、すべてデータ化しろと吠えている人間であるが、この写真の提出がデータ提出で求められて、困ってしまった。というのも僕が持っている自分の証明写真は駅にある無人の600円で撮ったプリクラもどきのみで、たまに履歴書に写真添付を求められたときに使うものだけだからだ。データなんて当然持っていない。
 
いくつか規定があったが、服装は自由で空気読んで決めてください、みたいなニュアンスだったので、悩んだ挙句スーツにネクタイで撮った。そしてデータなんて持っていなかったので、自室でスマホで自撮りした。この時ばかりはデータ提出を恨んだものだ。
 
そしてこの提出が遅れてお叱りの電話が来たというのは以前書いた通りだ。アイセックというゆるゆるした組織で生活したせいで、締め切り日を提示されても、まあ数日遅れても大丈夫だろうみたいな癖がついていたのだが、どうやら社会では通用しないらしい。いや、写真撮るのが面倒だったんだ…
 
 
そんな僕の会心の自撮り写真であるが、背景が完全な白じゃないとかケチをつけられて再提出となった。とことん人事の手間を増やす内定者である、やれやれ。しかも今日連絡が来て締め切りが明日とか言われて、これはもう仕方がないってことでカメラのキタムラに証明写真を撮りに行った。面倒なので私服で撮ってやった。1500円なり。
 
そして履歴書サイズの写真4枚+CD-ROMでデータを渡された。CDで渡されるというのも調べたので知ってはいたのだが、僕のPCは当然CDなんて読み取れずはっきり言って面倒なのでオンラインで渡すなり他の手段でよこせと言ったのだが聞き入れられなかった。はーナンセンスすぎる。CDとかいつの時代の産物だよ、握手券買ったらおまけでついてくるものくらいの認識だわ。
 
 
ここからが本題なのだが、写真は3枚とられてその中から選ぶ、でも撮り直しもオッケーよいう形式だった。僕はその3枚の出来上がりを見て、微妙だなーでもこんなもんかーでもなーという点数でいうと70点くらいのものだったのだが、結局それでオッケーしてしまった。単純にやり直すのが面倒というのもあったが、なんか恥ずかしいんだよね。うわ、こいつ撮りなおすのかよと思われるのが。もちろんこの店を二度と使うこともないし、何の関係もない店員にどう思われようが関係ないので、合理的に考えれば気に入らなければ撮りなおせばよい、しかし僕にはそれができなかった。
 
人間はやはり人の目を気にしてしまうのだ。ピザの出前において、電話よりもネット注文の方が人は高カロリーなトッピングを増やすという調査結果を見たことがあるが、要するに電話だとチーズなどをトッピングして、うわこの人デブだな…と思われるて追加を憚るが、オンラインでの機械相手の注文ならそういう思いもなくなるということだろう。僕も600円の無人写真ならできる範囲で全力を尽くすが、今回はあ、じゃあこれでいいです…となってしまった。
 
常に合理的に考えファンダメンタルズを見て意思決定することを信条としているが、今回は敗北と言わざるを得なかった。散々試着して何も買わない、という行動をとれるくらいの図太さは持ち合わせているのだが、今回は写真という、撮りなおしを要求することでナルシストっぽく思われる、という思いに僕が耐え切れなかったのが敗因だろう。無念。

ジャンプを読むのとドラクエで忙しい


丸ビルのスタバが就活生で埋め尽くされている。客の半分くらいが就活生っぽい。僕も3月は面接ラッシュだった記憶があるが、ぜひ丸の内から品川にも足を延ばしてほしいものだ。
 
 
さて、最近可処分時間という表現をよく聞く。曰く、可処分所得の奪い合いから可処分時間の奪い合いになったと。大きいのはスマホの登場で、ガラケー時代以上に人々はスマホをいじっている時間が長くなり、そこでいかに自社サービスを使ってもらうかに各社苦心している。
 
最近Gunosyがアップデートされて、スマートニュースそっくりのUIになった。僕は情報収取は主にNewspicksを使っており、時間があればグノシーとスマートニュースという感じだ。あとは情報収集以外の目的も含んでいるが
twitterに費やす時間も長い。グノシーがスマートニュースそっくりになってしまい、ユーザからすれば別に今までの状態でも自分に合ったニッチなニュースを見るのはグノシーで、マスなニュースはスマートニュースで、と使い分けていて特に不便はなかったのだが、今回のアップデートにより、グノシーは完全にユーザがスマートニュースを見ている時間を奪いに来た。
 
僕の優先順位はその時々で変わるので、ドラクエをやっていないときは毎日ニュースを上記の媒体(Newspicksが一番だが)などで情報を片っ端からインプットして、かつ本も読んで、という生活をしている。最近はドラクエにはまってしまい、本は読まず、ニュースもnewspicksだけ、とかそんな感じに時間配分が変わる。この自分の行動変化を見ても思ったのだが、ユーザにとって優先順位の高いサービスである、ということはかなり価値がある。たとえば僕は普段はスマートニュースもnewspicksも両方使っているので、ミクロかつ短期的に見てもどちらのサービスが強いかはわからないが、観測対象を広げ、長時間にすれば圧倒的にNewspicksになるわけだ(あくまで僕がそうなだけで現実にはスマートニュースがめちゃくちゃ強い)
 
ちなみに僕は毎週ジャンプを買っていて、昔からすべての漫画に目を通し、巻末の作家コメントも読むほどの気合の入れようだったのだが、ある時期からこち亀を読まなくなり、新連載の漫画も最初の何話かは読むがつまらないと判断すると読まないようになった。これは僕の中での漫画に対する選考の度合いが相対的に下がったからで、たとえばこち亀はここ10年ぐらいは安定した低クオリティを発揮しており、こち亀がつまらなくなったのではなく、単に僕が他にやることがあるから読まなくなったということだ。そういう意味でジャンプというか漫画はデジタル化の流れと、顧客の可処分時間の減少という二重苦との戦いで大変だろうなーというのが今週のジャンプを読みながら思ったこと。