ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ケニアの大学に押し寄せるグローバリズムの波

USIUに行ってきた。
 
 
f:id:meifujiwara:20130912150228j:plain
 
 
USIUというのはケニアにある私立大学で、ここにあるアイセックの委員会が僕を受け入れてくれている。そこまで対応いいとは言いがたいが、先日僕の担当者なる人から会いたいという連絡が来たので、学校見学もかねて行ってみた。ちなみにUSISはケニアの私大ではトップレベルで、国立も含めた大学全体では7番目くらいという感じ。ケニアの大学のキャンパスに潜入するのは初めてだったので、いろいろと驚くことも多かったのだが、いくつか紹介したい。後でも書いてるけど、上の写真からわかるとおりきれいなキャンパスである。
 
 
 
ここでいうグローバリズムというのは学生たちがアメリカナイズされているというか、西洋的価値観になかなか染まっているということだ。
これがナイロビ大学などであれば、もう少し東大みたいにダサい学生もいたのかもしれないが、USIUはトップの私大であり、さながらケニアの慶應とでもいう感じで、きれいな女の子が多かった。つまり、細身で、おしゃれな服装をしており、髪もストレートにしている。ケニア人は何もしなければ髪の毛は天パであり、女性たちは編み込んだりして結構いろんな髪型をしているのが普通なのだが、ストレートが多かった。後男は基本坊主なのだが、USISだとドレッドが結構多い。スティーヴィー・ワンダーみたいなのがいっぱいいた。タウンを歩いているときよりもおしゃれ率が高いと思った。
もしこのままケニアが経済発展と同時に価値観の西洋化が進めば、みんな髪の毛ををストレートにして、痩せたがるようになるのかもしれない。
 
生物の本能的には安全に子供を出産してくれるパートナーを求めているわけで、安産型と言ったりするが、ちょっとくらい太っている方がより安全に子供を産める=モテるというのがマンモスを追いかけていた頃の常識だったはずだ。
そして生物の進化は時間がかかるから、今でもまだこの本能が結構残っている一方で、現代的価値観では太っていることは是とされないので、ちょっとずつ修正されているというのが現在起こっている現象だろう。このまま人間の古い本能が文明に飲み込まれていくのかという観点から興味深い。ほかの先進国を見る限り圧倒的に文明側が有利な気がするが。
 
 
 
・格差社会
USIUの僕の担当の子はHanovaという19歳の女の子で、日本語をちょっと勉強しているらしい。だから担当になったのだろう、といってもほとんど会話はできないが。
冒頭にも記載したとおり、USIUはケニアの慶應といった感じでお金持ちが多い。Hanovaは高校の頃はインターナショナルスクールに通っていたらしく、これは今のUSIUよりも学費が高かったとのことなのでなかなかの金持ちと思われる。
また、Java Houseというケニアのスタバとでも言うべきコーヒーチェーンがあって、僕も頻繁に通っているのだが、ここが大好きでよく通っているといっていた。Java Houseはめちゃ高くて、コーヒー一杯で200円以上、食事も食べれるようになっておりこちらは800円くらいする。いつも通うスラムの店だとコーヒーは20円くらい、食事も100円以下なので松屋と松坂屋くらい違う。
 
そして何より驚いたのがマタトゥに人生で2回しか乗ったことがないと言っていた!!
僕は毎日乗っているのに!!というかケニア人はみんなマタトゥを使うものだと思っていたので、驚いた。基本自家用車らしい。
あとこれは本題ではないのだが、イギリスに旅行に行ったとき(この時点でなかなかの金持ち)VISAで500ドルかかったと言っていたので、旅行ならただで行ける日本のパスポートがいかに最強かを改めて感じた。ってか旧植民地からそんなに取るのかよ…
 
f:id:meifujiwara:20130912151008j:plain
図書館。大胆に土地を使っている。
 
 
・きれい
何ともおしゃれなキャンパスでした。東アフリカで一番美しいキャンパスらしい。ソースはHanova
早稲田とかと比べて、建物がまあ低いこと。1階建ての建物が多い。
まだまだ土地が安いんだろうなーと感じた。
 
f:id:meifujiwara:20130912150433j:plain
 
さながら公園のような自然の多さ。そしてこの一階建ての建物は普通の教室。
 
 
 
・外国人比率
3時間くらい滞在していて、中国人を3人見かけた。それ以外にアジア人はなし、白人は10人くらいは見かけた気がする。英語圏といえど、アフリカの外からはあまり人は来ていない模様。
 
 
アイセックのミーティングにも呼ばれているのでまた行きたい。