ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

時間と金とアニメフェスタ

今日は朝の9時にUSIUに集合だった。早い…
Harova以外に4人にて、みんな日本語のクラスの友達らしい。だいたい海外で日本語勉強してる人って、
アジア圏(中国人)で、日本で職を得るためか、日本のアニメや漫画から日本を好きになって勉強してるかのどちらかだが、彼らはアニメフェスタに参加しようとしたり、ワンピースやルフィがどうのこうのと言っていたので後者だ。
 
 
会場が先週安全協議会で参加した、日本領事館なのでいったんタウンまで出てから、そこからマタトゥを使うことに。しかし一人の子が、バスは高いからマタトゥを待つと言ってなかなか出発できない。みんな特にそれに反対する空気もない。バスとマタトゥの違いってたかだか20円くらいで、しかも我々は6人組だったが、6人分の空きがあるマタトゥって全然ないのだ。結局10分以上待ったがあきらめて、マタトゥに3人ずつ分乗した。
僕にとって驚きだったのは、そのマタトゥが良いと主張してたこはグッチのグラサンをしていて(偽物かもしれないが)前にも書いた通りケニアの慶應とでも言える私立大学に通っているくらいなので、そこそこ金は持っているはずなのだ。それなのに時間を無駄にしてでもマタトゥで行こうという。
ケニア人と一緒に行動していて感じるのはTime is Moneyという感覚が乏しいということだ。僕は何よりも待つことが嫌いで、日本にいるときは信号待ちの数十秒ですらスマホをいじるくらいだ(何かをして待つ分にはかまわない)。おそらくこの感覚がない彼らにとっては、どうせタウンまで行けるなら多少時間がかかっても安い方でいいじゃんって感じなのだろう。たとえそれがわずかな金額でも。
 
これは娯楽と仕事が少ないせいで生じる感覚なのかと僕は思う、つまりだいたいの途上国に当てはまる。
日本の大学生はろくに勉強もせずにアルバイトばかりして、安価な労働力を供給することで日本社会に貢献しているわけだが、個人的にはバイト、というか自分で働いて金を稼ぐというのは良い経験であり一度は何かしらのバイトをするべきだと思っている(勉強もした方が良いが)。こんなにバイトしているのはおそらく世界で日本人くらいで、世界の学生からしたら何で高い授業料払ってるのに学校に行かないで働いているの?って感覚だろう。で、この自分で金を稼ぐ経験をしたことがないために平気で時間を無駄にするのだと思う。僕は日本で一日中ごろごろして過ごしてしまった日などはあー今日バイト入れとけば1万円稼げたのになーなどとよく感じる。彼らもバイトでもしたことあれば、時間を無駄にすることに抵抗感が生まれるのではないかと思う。
また、娯楽が少ないとその無駄にした時間でもっと他のことできたのにという発想に至りづらい。つまり、仕事も娯楽もなければ、時間を浪費することはむしろ暇がつぶせてラッキーくらいの気持ちなのだろう。
 
僕は時間ほしさに5年生をやっているくらいなので、というか5年目やっといて時間無駄にしたらそれこそお話にならないので、ポレポレとか言ったりするこのアフリカ人感覚にはなかなかなじめない。近代文明に背を向けて生活し始めない限り一生なじむこともないだろう。時は金なりなのだ。
 
 
ところでアニメフェスタは行ったら僕だけレジストレーションをしていなくて入場を断られた。昨日誘われたからな…Harovaがレジストをしたわけではないようで、そこら辺の事情をよく知らなかったみたいで謝られた。セキュリティの関係と、公平性の観点で、もうすでに50人以上レジストしていない人を断っているし、残念ながら入れられないと言われた。まあ仕方がないのであきらめて一人で帰ることにした。
領事館の近くのJava houseでランチを食べたのだが、ここのwifiは僕の知る限りケニアで最高で、ついにiOSをアップロードして、そのほか電子書籍やアプリをダウンロードしておいた。孤独のグルメの漫画を読んでいると非常に日本に帰りたくなった。ちなみに今日の夕食はオレオと食パンとコーヒー。