ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

警察って多すぎるんじゃない

神奈川で強姦事件の犯人が弁護士との接見中に逃亡していた事件に関して。ひとまず犯人が確保されたようで良かった。接見中に取り逃がすなんて警察は何してるんだ、という類いのつまらん話はアホ向けのワイドショーに任せるとして、個人的に気になったのは、4000人体制で逃亡した犯人を捜索中、というニュースを見たときだ。4000って多くね?
 
ここで言いたいのは逃亡犯のために4000は多すぎだろ、1000で十分だとかそういう話ではなく、4000人も捜査に割けるって普段から余剰人員抱えすぎじゃない?ということだ。と言っても非番の警官だけで4000人くらいはいたのかも知れない、と思って調べるてみた。Wikipediaによると神奈川県警は警察官で15000人らしい、やっぱね、人口こそ多いけど面積はさほどだし4000人も非番がいる組織ではなさそうだ。となると神奈川県警は、普段の業務に割く人数をそれなりに維持しつつも4000人も緊急時に動員できる組織ということになる。それって多くね?豊かな時代ならともかく、国も地方自治体も大きな借金抱えて、どんどん税金上がっていく時代でこれはどうなのかと思った次第である。
これは行政組織が肥大化するのと同じで、「治安維持のため」という大義を抱えられると、警察の数少なくしましょうとは言えず、そして肥大化するものである。民間企業のように収益がゴールであれば、それリターンの割にコストにあって無くない?という話になるが、ゴールが治安だとこうした議論は難しい。ただ貴重な税金を使っているということを意識して、もう少しこうした議論があっても良いと思う次第である。
 
 
さてさて警察をディスり過ぎてしまった。アホの左翼によると反政府的なことを書くと秘密保護法を恣意的に運用して逮捕されるらしい(笑)ので、ちょっと警察を褒めておこう。
4000人多すぎと書いたが、いざとなれば4000人を動員できるってすごい組織だよね。これってつまり事件発生から直ちに普段の業務に回す人員と、捜索に回す人員を即座に割り振って、かつ全員に捜索の指示を飛ばし、4000人で捜査したってことでしょ?この組織力はすごい。普段から頻繁に4000人で捜査している組織ならともかく、突発的な事態に対して即座にこの対応ができる組織力はすごい。まあ効率的な捜査ができてたのかどうかは知らないけどね。接見中に逃亡というのは凶悪犯を世に放ってしまいさらなる事件が起こるリスクがあるのもそうだが、警察のメンツに関わるというのが常に厳しい世論にさらされる彼らにとっては重要な問題であり、4000人で捜査してます!って言って必死感を出しただけで実際は4000人も動員していないかもしれない。
 
後これって神奈川県警からしか人出してないのかね?だとしたらそこに縦割り行政の限界を感じる。凶悪犯を世に放ってしまった、ということに危機感を感じているのなら警視庁も使うべきだし、神奈川で緊急事態が発生したときは東京の人員も動員できる体制構築した方が余剰人員抱えなくて良いよね。まあ日常の業務を効率化するために一県に一つというのは分からんでもないが、本当に有事なら管轄がとか言ってる場合じゃないし、やっぱ無駄が多いと思ってしまう。
 
 
というわけで僕は資本の論理で動かない公務員があまり好きではないのだが、まあ治安維持に役立つ警察減らすくらいなら役所の仕事を電子化して、老害を減らすのが先だと思う。あいつらは本当にいらない。