ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

国の力でメダルとかナンセンス

今日は以前書いた通り歯医者に行ってきた。治療が一回では終わらずまた行くことになったのだが受付のお姉さんが可愛すぎて許した。
 
 
 
さて、気づけばオリンピックが終わっていた。僕は普段は国家なんて枠組みは古臭いぜ、国なんて嫌いだヒャッハーな思想だが、オリンピックとかワールドカップとかは嫌いじゃない。オリンピックは夏のは興味ない種目ですら見てしまうのだが、今回はほとんど見なくて気づいたら終わっていた。
 
ニュースを見ていると、スキーのハーフパイプ?(冬のは競技名を聞いてもどんな競技かわからないので違うかも)の人がバイトしてお金ためて、練習してメダルとったというのが美談として紹介されていた。オリンピックは平時の戦争とも言えるほど国の威信をかけた戦いであり、日本は他国と比較してスポーツに振り分けられる予算が少ない、もっとお金使って選手強化しろ、みたいな話をよく聞くが、国家が主導して新しい産業やイノベーションを生み出そうというのに近い、社会主義的で非常にナンセンスな意見に聞こえる。
 
ちょっと名前を忘れてしまったのだが、このスキーでメダルとった人はマイナー競技で世界のレベルも高くないので、転向してもいけるだろうと判断して、実際に成果を残したらいい。スポーツの予算増やしたところでこういうスポーツには絶対予算振り分けられないと思うし、実際それはメダル獲得数を増やすという観点からは一定の合理性があろう。国が特定のスポーツを強化しようにも、結局腐敗やレントシーキング生むだけで、全柔連相撲協会のようなクソ組織ばかり増えて税金が無駄に消えるだけだ。
 
それよりは、クラウドファンディングとか使って自分の力でお金やスポンサー捕まえて活動した方が健全だと思う。オリンピックってこういうスポンサーつけてたらダメなんだっけ?スポンサーが無理でもクラウドファンデングなら、たとえば真央ちゃんなら1000万円くらい簡単に集められる気がする。日本人の1万人に1人が1000円出すだけで1000万円だからね、余裕でしょ。マイナーな選手だと厳しいかもしれないが、実際今は補助なんてないに等しい状況だろうし、世界選手権などで実績残して、メダルとれるかも、くらいのところまでいけば数百万円くらいなら集められると思うんだよね。そして本人にファンドレイズさせるのは本末転倒なので、こういうのをなんちゃら協会が行ったり、引退した選手が仕事にしたらいいんじゃない。普通に適切な給与払って募集すればやりたがる人はいくらでもいると思うし。
 
国がやるのは基盤整備というか、スポーツの裾野を広げるとか、そういうのをしたらよいと思う。学校の部活以外に地域でスポーツできる環境作るとか。競技人口増やすことこそが実際メダル獲得につながると思うし、国民もスポーツをする環境を得るという形で税金を享受できる。メダルを取れなかった選手が税金使って出場しておいてこの結果かよ、みたいなひどい罵声を受けたこともあったと言っていたが、国が支援する形にするとどうしても余分にプレッシャーかかるし、余計なこと言うやつも出てくる。それよりは自分で支援者募って理解ある人に支援してもらったらいいんじゃないかな。
 
柔道のような対戦する競技は国が強い選手集めて練習する環境作る必要があるかもしれないが、ウィンタースポーツなどは多くが自分と記録との戦いなので、そういう選手は特に自分の力で集中できる環境作った方がよいだろう。