ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

ソーシャルアパートメントのパーティーに参加した

先日知人に誘われて、ソーシャルアパートメントで行われるパーティーに参加してきた。
元々は図書館プロジェクトの告知をさせてくれるイベントがあれば教えてほしいと言っていたら、良いイベントがあるから参加してみないかと言われたのがきっかけだった。
 
というわけで僕は会の趣旨は全く知らず、むしろ勉強会か何かだと思っていたらソーシャルアパートメントで知人を呼んでパーティー!という何とも愉快で日本っぽくないイベントだった。
 
僕はこのれに参加するまでソーシャルアパートメントなるものを知らなかったのだが、なかなか良かった。
写真などは以下のリンクから見てほしい。
 
要するに普通のマンションに、豪華な共有スペースが付いているというものだ。その代わりに各部屋はベッドと机一つくらいのスペースで10平米弱だ。風呂トイレも当然部屋にはないので共有だ。
良いと思ったところを箇条書きすると
 
・共有スペースが非常に広くて豪華
・いろんな住民と交流できる
・水場の掃除しなくて良い
 
 
共有スペースに関しては、一回のほとんどがめちゃくちゃ広いリビングになっていて、今回は30人強が参加したパーティーだったが、全く狭くなかった。それくらい広い。まあリンク先の写真などを見てほしい。
そしてだいたい30とか50部屋くらいあるので、それぐらいの住民が住んでおりいろんな人とこのリビングで交流できる。こういうのが好きな人にはたまらないだろう。
あと風呂、トイレは共有なのだが掃除の業者が入っているらしく、僕もトイレは使ったが普通にきれいだった。共有と聞くと何となく嫌なイメージがあるかも知れないが、きちんと業者が掃除してくれるので清潔そのものだし、自分で掃除しなくて良いというのはありがたい。
 
シェアハウスと違うのは、あれは3LDKくらいの部屋に複数人で住むもので、いくら部屋を仕切ろうと他人と一緒に暮らしていることには変わらないが、こっちは部屋自体は普通にマンションのごとく区切られているので少なくとも他人と一緒に暮らしているという感じはない。でもリビングに行けば交流できる。
 
 
マンションに付加価値つける新しいあり方だなと思って、なかなか興味深かった。
今回参加したところは西荻窪駅から徒歩20分で、普通のマンションを建ててもそこまで良い値段では売れないだろうが、こうしたコンセプトつけて売ることで、万人受けするわけではないが確実に刺さる層には刺さる。賃貸物件の売り方も昔のように町の不動産屋で見つけるのではなく、ネットで情報公開するのが当たり前なので、より広い層にも認知されやすいし。
 
東京の不動産ってリーマンショック後に大きく下げたけど、最近は回復基調にあったのがアベノミクスやらオリンピックのおかげでさらに後押しされてるかなって印象なんだが、まあやっぱりマンションも頑張らないと良い値段では売れないんだよね。マクロな経済環境にもよるが、おそらく東京の人口はしばらくは微増ないしは横ばいくらいで世界最強の都市としての立場は変わらないと思うので不動産価格もそこまで下がることはないかと思うが。
一方で所得の二極化が進んでもうちょっとルームシェアのような暮らし方が広がるとも思う。オリンピックに伴う競技場建築のせいで都営住宅を追い出される人がいるというニュースを見たが、都営住宅のような低所得者向けの住宅が増えるだろう。
 
ちょっと本題からずれたが、まとめるとソーシャルアパートメントというのは、技術の進歩とライフスタイルの多様化、不動産価格の下落という状況に直面した時に不動産会社が考えた新たな付加価値を提供したマンションである。今後もこのような何らかのコンセプトを押し出したマンションというのは増えるのではないかと思う。