ケニア日記

ケニアのNGOでのインターン記を綴っていたブログ。今は電器メーカーの財務で働いてます。

何故老人はスポーツ新聞ばかり読むのか

今日もルノワールからお届けする。ルノワールの良いところは新聞が置かれているところだ。僕は新聞を取っていないのだが、日経は学校の図書館かルノワールに行ったときには読むようにしている。
 
ルノワールには日経と、朝日、読売当たりのメジャーな新聞と、あとスポーツ新聞がいくつか置かれている。公共の場におかれている新聞を読む人なら分かると思うが、自分が読みたい新聞が既に他の人に取られていて読めないという事態がしばしばあるので、そこから必然的に他の人が読んでいる新聞に目が行くことがある。
ルノワールで思うのは、老人は確実にスポーツ新聞ばかり読み、たまに朝日を読む。日経を読んでいる老人など、もちろん世間にはいるのだろうが、少なくともルノワールにはいない。読んでいるのは若いビジネスマンだけだ。だから老人比率の高いルノワールにおいては日経は不人気新聞なので、結構手に取れる。これが学校の図書館だと日経は一気に人気新聞になるので、他の人に取られている確率が高く読めないこともしばしばある。
 
新聞自体が既に情弱高齢者御用達のメディアであり、そもそも高齢者しか読んでいないという話もあるが、その中でも老人は何故スポーツ新聞(とたまに朝日)ばかり読んで、日経は読まないのだろうか。これは当たり前で、要するに日経の内容に興味が無いからだろう。今日の一面はトヨタリーマンショック前を上まって、最高益を出したという話だったが、老人にとってはトヨタが儲かるかどうかなどどうでも良く、それよりも野球や相撲の結果が気になるのだ。また、日経を読んでも社会保障費を何とかしろという話しか書かれておらず、それよりは朝日の高齢者を支えなければならない、みたいな意見の方が読んでいて良い気分になるのだろう。
 
こうしてスポーツ新聞ばかり読んでいる高齢者を見ていると、細川さんが脱成長などという寝言を言い出す理由が分かる。老人は日本の経済や将来など知ったことじゃないし、成長なんていらないし、デフレの方が都合が良いのだ。恐ろしい…